Top -トップ->Study -尺八の考察->-楽曲解説->-巌上の松-

楽曲解説 -カ行-

 尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

巌上の松(ガンジョウノマツ)

 地歌筝曲、明治新曲。1904年に明治天皇が詠われた勅題「巌上松」を題材に、円珠庵の僧・藤村叡雲が詠んだ和歌を歌詞として、菊塚与市(キクツカヨイチ)が作曲した。岩の上のような不便なところでもしっかりと根をはり、緑を濃く茂らせる松に、今生天皇陛下(明治天皇)の御世がいつまでも続くようにという祈りを込めている。
 明治新曲ではあるが、少し変わっており、前唄-手事・中唄・手事-後唄となっているが、中唄を挟む手事を段合せとして演奏する事も可能な曲。

君が代の ためしにのみは ひかれても
根ざし動かぬ 岩上の
松はいはでも 千代八千代
変らぬ色に 栄ふらん
その松が枝の ふりみれば
迎えし年の 名におへる
龍の姿に 似たるかな
あら面白の 松が枝や
あら面白の 松が枝や

勅題:巌上松(明治天皇 御歌)
嵐吹く 世にも動くな人心 巌(いはほ)に根ざす 松の如くに

菊塚与市=1846年~1909年
江戸後期・明治期の地歌箏曲家。正式な職格は勾当、その際に菊塚の性も授与される。明治維新後の職屋敷廃止後からは俗に菊塚検校とも呼ばれる。明治新曲の牽引役として多数の代表作を作曲、後世に残している。代表作に明治松竹梅、巌上の松、三つの景色、住吉詣など。

その他のカ行の楽曲

海棠 楓の花 覚睡鈴 神楽初 影法師 鹿児島浜節 かざしの雪 楫枕 桂男 門付 門開 通う神 唐衣 刈干切唄  寒砧 寒月 観月曲 巌上の松 感心ヂ 菊水 菊の露 岸の柳 北国鈴慕 狐火 砧巣籠 九州炭坑節 九州鈴慕 清姫 京鈴慕 桐壺 琴三虚霊 銀世界 吟竜虚空 恭敬之御曲 供養之御曲 雲井獅子 雲井調 雲の峰 鞍馬山 黒髪 黒田節 芥子の花 玄如節 虚鈴 慷月調 虎嘯虚空 小鍛冶 木枯 虚空 小督の曲 湖上の月 五常楽 五常千秋楽 御所車 小簾の戸 五段砧 小蝶曲 雁音柱の曲 コスモス 寿競べ 寿調 小諸馬子唄 五郎時致 転菅掻 狐会 金剛石

尺八製管・販売、その他周辺アイテムなど、尺八修理工房幻海

文字サイズ拡大

観づらい場合の文字サイズ
拡大方法はコチラから

尺八に問題が?

練習してるのに・・・
どうも吹きにくい

修理・お見積りのお問い合せ、尺八修理工房幻海

 毎日、尺八を練習しているのにどうも上手く音が鳴らない、鳴り辛い・・・もしかしたら、尺八に問題があるのかもしれません。そんな時はプロに相談。あなたの尺八に問題がないか調べます。お問合せへ

尺八を始めよう!

各地の稽古場・
 教授者の紹介