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楽曲解説 -カ行-

 尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

玄如節(ゲンジョブシ)

 福島県会津若松に伝わる民謡。もとは神社仏閣での神呼びの儀式などで夜籠りする際の即興的な掛け歌として始まったものだという。基本的に決まった歌詞はないようであるが、よく歌われる「玄如見たさに朝水汲めば」の歌詞の内容は、一説には東山温泉にある天寧寺の玄如という美しい小姓(小僧)が明け方に水を汲みに来る姿に村娘たちが夢中になって、恋い焦がれた姿を唄ったものだという。また逆に玄女という美しい村娘がいて若衆が恋い焦がれたとも、この地を訪れたゴゼ(盲目の渡りの女芸人)の名前であったなどともいう。
 私見だが、どこかホーハイ節に近いところがあるように思う。

ハァー 玄如見たさに 朝水汲めばヨー
(サアサヨイヤショーエー)
姿隠しの霧が降るヨー
(ハァー 霧が降るヨー)
姿隠しの霧が降るヨー
(サアサヨイヤショーエー)

ハァー 玄如踊りは 飯(まま、※)より好きだヨー
(サアサヨイヤショーエー)
わけたお飯も食べず来たヨー
(ハァー 食べず来たヨー)
わけたお飯も食べず来たヨー
(サアサヨイヤショーエー)

ハァー 会津磐梯 宝の山でヨー
(サアサヨイヤショーエー)
笹に黄金がなり下がるヨー
(ハァー なり下がるヨー)
笹に黄金がなり下がるヨー
(サアサヨイヤショーエー)

※飯=ごはんのことをまま、まんまなどと各地で呼ばれる。例えば、鰹節をかけたご飯を”猫まんま”、岡山ではサッパと呼ばれるニシン科の小魚を酢漬けにしたものがあまりにもおいしいのでご飯が無くなり隣家に借りに行くところから”ままかり(飯借)”、東北地方では黄粉をまぶしたご飯を朴葉で包んで野良仕事のお昼とした”朴葉まんま”など。

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