楽曲解説 -カ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
木枯(コガラシ)
上田流の尺八本曲。上田芳憧(臥龍斎)が大正6年11月13日に作曲、上田竹童(近松庵)が同年11月25日に演奏発表を行った。
3段からなる三部構成の楽曲。曲自体は、音楽的には「ツ、ツのメリ、ツの大メリ」、「レ、レのメリ」、「ハ、ハの大メリ」が混雑するなど音階を無視した作りとなってはいるが、そこに上田芳憧の音楽性が感じられて面白味がある。
同名である初代中尾都山が作曲した都山流本曲「木枯」は大正12年11月作で全くの別曲。
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