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楽曲解説 -サ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

四季の眺 (シキノナガメ)

 地歌筝曲。作曲は松浦検校(マツウラケンギョウ)、箏の手付けは八重崎検校(ヤエザキケンギョウ)、作詞は殿村平右衛門。松浦の四つ物の一つといわれ、四季折々の風物を詠いこんだ曲。

【春】
梅の匂ひに 柳もなびく春風に
桃の弥生の 花見てもどる
ゆらりゆらりと 夕霞
春の野がけに芹蓬(せりよもぎ)
摘みかけたる 面白さ
【夏】
里の卯の花
田の面(も)の早苗 色見えて
茂る若葉の陰訪ひゆけば まだきに
初音の山ほととぎす 一声に
花の名残りも 忘られて
家づとに 語らばや
【秋】
草葉色づき 野菊も咲きて 秋深み
野辺の朝風 露身にしみて
ちらりちらりと 村時雨
よしや濡るとも 紅葉葉の
染めかけたる 面白さ
【冬】
野辺の通ひ路
人目も草も 冬枯れて
落葉時雨(しぐ)るる 木枯しの風
峰の炭釜 煙りも淋し
降る雪に 野路も山路も白妙の
見渡したる 面白さ

松浦検校=関名は久保一.藤池流で筝曲ではなく地歌の作曲者。~1822年
京都を中心に活動し、「松浦の四つ物」とよばれる四季の眺宇治巡り四つの民深夜の月という京流手事物など数々の名曲を遺した。

八重崎検校=関名は壱岐之都、三保一。生田流。1776または85~1848
京流手事物の箏パートの作曲の第一人者で、多くの箏パートを作曲している。それまで人気の無かった曲も、彼が作曲する事で人気になった曲も。

その他のサ行の楽曲

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