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楽曲解説 -マ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

松の寿(マツノコトブキ)

 地歌筝曲、二上り手事物。作曲は在原勾当(アリワラコウトウ)、箏の手付けは西山徳茂一(ニシヤマトクモイチ)。歌詞に松竹梅・鶴亀を詠い込んだ慶賀の曲。

千歳経る(ちとせふる) 松の寿 緑なる
苔は蒸(む)すとも 色変へぬ
操(みさお)すぐなる 若竹や
雪の重みは 未(まだ)知らず
知らぬ筑紫(ちくし)へ 行く梅も
昔生れは 浪花津(なにわづ)に
冬籠り(ふゆごもり)して 咲くうちに
鶯(うぐいす)の来て 春を告げ
花の鏡と なる水に
亀ぞ浮びて 君が代を
久しかれとぞ 祈り舞ふ
鶴も群れゐて 遊ぶなり

在原勾当=生没年不詳。幕末の地唄箏曲演奏者・作曲者で、大阪で活躍、元は中国の人だといわれる。代表作に狭莚・松の寿・浮舟など。門下に名義を継承した在原検校(前名は村住検校)がいる。

西山徳茂一(都)=岡山出身、生田流カ?。1857~1898年
幼少のころ疱瘡のために失明し、16歳で師匠と死別したがその技量は岡山で並ぶものがいないと言われるほど抜きん出たものだった。その後、大阪に出、地歌や筝曲の作詞・作曲活動を行っている。明治31年(1898年)、依頼を受けて「逆髪」を作曲し、その完成2ヶ月後に発狂して没した。

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