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楽曲解説 -マ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

都の春(ミヤコノハル)

  地歌筝曲、山田流の手事物、明治新曲。東京音楽学校(現 東京藝術大学)にある音楽ホール「奏楽堂」の開設記念式典のために同校教授であった山勢松韻(ヤマセショウイン)が作曲、作詞は鍋島直大(ナベシマナオヒロ)。日本各地の春景色を詠いこんだ祝賀の曲。山田流の代表曲でもある。初演は、山登万和、三弦に櫛田栄清、尺八に原如童。

残る隅(くま)なく さはりなく
光り輝く 朝日かげ
加茂の川風 長閑(のどか)なる
都の春に なりぬれば
野山の草木 おしなべて
花咲きにけり 白妙(しろたえ)の
不二(ふじ、富士)の高根も 陸奥(みちのく)も
積りし雪の 名残なく
とけて流るる 河水(かはみず)の
行末広き 難波潟(なにわがた)
浪路のどけき 四方(よも)の海
寄せくる舟の うち集(つど)ひ
恵みも深き 大君の
豊かなる世に 立ち返り
万代(よろづよ)謳(うた)ふ 声ぞ絶えせぬ
万代(よろづよ)謳(うた)ふ 声ぞ絶えせぬ

山勢松韻=本名は吉田専(千)吉。1845~1908年
山田流御三家の一つ山勢家の家元で幕末~明治初期にかけての筝曲家。東京音楽学校の教授となり都の春を作曲。多くの門下生を輩出した。代表曲に都の春、朧月、四季の友など

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