Top -トップ->Study -尺八の考察->-楽曲解説->-山姥-

楽曲解説 -ヤ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

山姥(ヤマウバ・ヤマンバ)

 地歌筝曲、長唄物。作曲は沢野九野兵衛、作詞は紀海音、箏の手附・三弦の替手は浦崎検校の手によるもの。
 内容は謡曲の山姥からとっており、百魔山姥という芸人が信濃の善光寺に詣でたみぎり、越中越後の国境で一夜の宿を所望し、かわりに宿の老女から曲舞いを所望され、山巡りの鬼女と舞うという物語。

山の端に 心も知らで 行く月は
うわの空にて 陰や絶えなん
見しも聞きしも 花心
色をも香をも 捨てざりし
二人添い寝の 長枕
こちよれ枕 身に添い染めし
移り香の 憎うはないもの
そちの心が 変らねば
こちの木枕 一筋に
これここに 畳枕や文枕
口に任せて 塗り枕
後や先なる 言葉の端を
くくり枕の ない人さんが
縁か因果か 可愛らし
そなたおもやこそ
四つの太鼓を 合い撥(ばち)に
宵は何処(いずく)に 隠れて抜けて
鐘の鳴る時 今来た顔で
よる知ると 思はんせ
憎い仕方と 思えども
顔見りや 愛し(いとし)
ほんに浮世が ままなれば
嘘つく男が 仲良かろ
恨みがちなる 神仏(かみほとけ)
待つ宵は 三味線弾いて しんきぶし
泣いて別れし 後朝(きぬぎぬ)の
袖よ袂よ 恨みわび
末はどうなる 事じゃやら
よいやさよいやさ
こっちに障り(さわり)は ない操(みさお)
ただ一筋に 糸巻きの
締め括りし 合いの手も
逢う時ばかり 引き寄せて
よいやさよいやさ
愛し可愛も みな嘘のかわ
罰当たれとは 誓いてし
よいやさよいやさ
ぴんと拗ねては 見すれども
つい誤って はり弱気
何故 女に生まれたぞ
よいやさよいやさ
よしや世の中 悪戯に
山巡り一樹の陰や 一河の流れ
これみな他生の 縁ぞかし
まして我が名を 夕月の
浮世を渡る ひとふしも
狂言綺語の 道すぐに
讃仏乗(さんぶつじょう)の 因ぞかし
あらおん名残りおしや
暇もうして 帰る山の
山はもと山 水はもと水
ちりひぢ積もって 山姥となる
春は花咲き 紅葉も色濃く
夏かと思えば 雪も降りて
四季折々を 目の前に
山巡り 万木千草(よろずぎちぐさ)も 一日に花咲けり
面白や面白や
鬼女が有様 見るや見るやと
峰にかけり 谷に響きて
今までここにあるよと 見えしが
山また山 山巡りして
行方も知らず なりにける

その他のヤ行の楽曲

八島 八千代 八千代獅子 八千代獅子変奏曲 山越 山桜 大和調子 倭鈴慕 八重垣 八重衣 山姥 夕顔 夕暮之曲 夕空 夕月 夕凪 夕の雲 ゆかりの月  雪の花 夢路 熊野 横槌 米山甚句 夜々の星 善哉 四段砧 四つの民 淀川三十石船舟唄 呼び竹・受け竹 歓喜/よろこび 夜の海 夜の懐

尺八製管・販売、その他周辺アイテムなど、尺八修理工房幻海

文字サイズ拡大

観づらい場合の文字サイズ
拡大方法はコチラから

尺八に問題が?

練習してるのに・・・
どうも吹きにくい

修理・お見積りのお問い合せ、尺八修理工房幻海

 毎日、尺八を練習しているのにどうも上手く音が鳴らない、鳴り辛い・・・もしかしたら、尺八に問題があるのかもしれません。そんな時はプロに相談。あなたの尺八に問題がないか調べます。お問合せへ

尺八を始めよう!

各地の稽古場・
 教授者の紹介