楽曲解説 -ヤ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
淀川三十石船舟歌
(ヨドガワサンジュッコクセンフナウタ)/
三十石舟唄(サンジュッコクフナウタ)/
大阪に伝わる民謡、舟子唄・舟漕唄の一種。昔、大阪~京都の水上交通を担っていた淀川の船頭たちが舟の櫓を漕ぎながら唄っていたものに由来する。
淀川には、多くの人や荷物を載せ大阪(八軒家、淀屋橋、東横堀、道頓堀)~伏見(平戸橋・蓬莱橋・京橋・阿波橋)を往来する三十石船の上り船・下り船の他に、食べ物などを舟で売るくらわんか舟(日常雑器の長崎・波佐見焼に汁物や餅・握り飯などいれて「喰らわんか?」と問いかけながら売りに来る舟)、伏見から京へ荷物を運ぶ高瀬舟など様々な舟が行きかっていたという。
「おぉーい、舟が出るぞー。伏見の浜から、三十石船が出るぞー」
(イヤレサー)
伏見下ればイナ 淀とはいやじゃエ
いやな小橋を とも下げに
(ヤレサ ヨイヨイヨー)
(イヤレサー)
淀の川瀬のナ あの水車エ
たれを待つやら くるくると
(ヤレサ ヨイヨイヨー)
その他のヤ行の楽曲
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