尺八用語集 -ラ・ワ・ン行-
尺八の演奏技法や諺などの用語集。
リズム
メロディ(旋律)やハーモニー(和声)と相互に影響し合って楽曲を構成する、音楽の基本的要素のひとつ。リズムの種類は拍子によって異なり、さらに各拍子のリズムパターンの種類によっても分類される。
呂
尺八の低音部の音(一尺八寸でいうところのD~C♯まで)のこと。また、乙音と同義。琴古流で表記されることが多い。尺八の乙音は、サックスに近い音がする。
リバーブ
残響のこと。さまざまな遅延時間をもった複数の反射音(エコー)が合成されることで得られる効果。
エコー(ディレイ)が山びこの現象であるのに対して、リバーブは風呂場やコンサートホールのような反響・余韻を残す状態を指す。このリバーブによって音の厚みや奥行き、広さといったものを人間は知覚することができる。録音したものには、加工することで機械的にリバーブを付加する事ができる。
連管
尺八の2重奏、またはそれ以上の重奏のこと。あるいは、同一パートを2管、またはそれ以上の尺八で演奏することをいう。
渡し物
例えば、壱越律(本調子、D)から黄鐘律(曙調子、A)へと移すように、ある曲を現在の律から別の律へ移調したもののこと。
ただし、西洋音楽的な、音の高さをそのままかえるだけの移調とは少し異なり、律を移動させることにより吹奏技法的な制約の為にメリカリや旋律なども変化する。その為、現代の感覚からすると理解することが非常に難しい。