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尺八 真の名人列伝

 この世に尺八吹きは数あれど、真の名人と呼ぶに相応しい人物はそうそういない。私がこれまで出会ってきた、あるいは演奏会やコンサートで、あるいはCDなどの録音物で聴いた方々などで、本当に感動し、尊敬し、後世に残したい、伝えたいと思う演奏家を紹介していきたいと考えている。

尺八の達人・名人・・・

志村禅保(シムラゼンポ)/

本名志村哲。竹保流尺八大師範、大阪芸術大学音楽学科教授、尺八博士、虚無僧研究会、尺八博物館松風文庫主宰など。書籍や研究発表などは志村哲の名で活躍している。

 はじめ、2代目酒井竹保・酒井松道に尺八を学び師事する。毎日、欠かさずの練習と研究者としての緻密な調査から、流派を問わず様々な尺八曲・技法に精通している。その吹奏力は驚嘆に値し、3尺以上の長管を自由自在に吹奏する姿は圧巻である。海童道祖以外に当世これほど長管を吹きこなせる人はいないだろう。特にその巨管から繰り出される瀧落(タキオチ)の曲は、時に激しく・時にやさしく、寂々と流れる水を感じさせる素晴らしいものである。
 また、古管尺八(地無し尺八)の研究者としても活躍され、浦本折潮(ウラモトセッチョウ)・稲垣衣白(イナガキイハク)の貴重な遺品の尺八を浜松の楽器博物館に展示・保存することにも関わった。師がその博物館保管の貴重な尺八を吹奏しているCDもでている。
 他にも、古管研究の著書「古管尺八の楽器楽」も出版し、古鏡(コキョウ)や真龍(シンリョウ)・虎月(コゲツ)などの貴重な尺八の採寸やX線写真を利用した内部構造の透過など、様々な調査を行いながらその楽器の保管に努めている。現在、大阪市北区に私設の尺八博物館を公開している(求めれば、貴重な尺八の試奏も可能である点は、非常にすばらしい)。


※禅保師の代名詞ともいうべき超長管での「瀧落」吹奏。
2008年の国際尺八フェスティバルでの映像

お知らせ

●京都国際ラカン精神分析コロキアム
「夢と構造:心的装置が環太平洋の輪を結ぶ」-アジアにおける精神分析の新展開-

・2014/4/10 10:40~12:00「尺八の伝統における心身と音色」演奏・発表あり

参加費:¥2000

お申し込み:京都国際ラカン精神分析コロキアム 参加申し込み

●13人の奏者が明かす 和」の管楽器・打楽器の世界

料金:¥2300
お求めは:杉原書店まで

和」の管楽器・打楽器の世界 参考画像、尺八修理工房幻海

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