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尺八修理工房幻海　『 生きる尺八 』

虚無僧尺八　2尺管　銘『 生源寺 』（C管、水葵蒔絵）

虚無僧尺八2尺管『生源寺』イメージ画像01　尺八修理工房幻海　管銘は『生源寺（ショウゲンジ）』、長さ約2尺（約59.7㎝）、律は2尺管のド（C）。
　昔ながらの製法で作られた虚無僧尺八（※）。管内は赤漆を用い、歌口は黒水牛角（ただし、後述の理由で形状は都山型）。管尻はボウズで、同部分には金銀蒔絵で水葵をあしらった模様が描かれている。
　この尺八は、3代目俣野真龍作の名管を元に作られたもの。3代真龍作の尺八の歌口の形状は現在でいうところの都山型のものも多い。その為、この尺八も歌口形状を明暗型ではなく、参考とした3代真龍作に倣い都山型とした。
　管正面から観ると、通常の尺八のようにスッと真っ直ぐはなく、腰の部分が少し折れ、その様がまるで着物姿の凛とした女虚無僧を彷彿とさせる艶っぽさがある。

※虚無僧尺八とは：古鏡・真龍・虎月・虎眼などに見られる古い製管方法で作られた尺八のこと。現行の地無し尺八と呼ばれるものとは製法が異なる。

尺八　-イメージギャラリー-

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