尺八の録音 ~編集、そしてCDへ~
尺八を少し吹けるようになってくると、次に「自分の音を客観的に聴いてみたい」や「上手い人の演奏を録音して参考にしたい」という欲求が生まれてこないだろうか?しかし、「どうすれば録音できるのかわからない。難しそう」そんな気持でなかなか手が出せずじまい。そういった方の助けとなるべく、簡単でしかも強力な録音方法を紹介していきたいと思う。」
第1回:録音する為の機材
さて、録音する為にはそれ相応の道具が必要になってきます。さすがに手ぶらというわけにもいきませんからね。音質にこだわりがないのであれば、最寄りの電気屋さんで売っているボイスレコーダーなどでもよいのですが、ここではもう一段レベルの高い録音アイテム「ポータブルレコーダー(ハンデイレコーダーとも)」を軸に説明していきたいと思います。
ポータブルレコーダーとは、読んでそのまま「携帯録音機」という意味で、そのコンセプトは、軽量で音質もよく、操作性がよい、しかも内臓マイクを実装しているというものになっています。
昨今では、各社から独自のポータブルレコーダーがたくさん販売されており、なかなか甲乙付けがたい品質になってきています。そうなると、まずはそのなかからお好みの物を選定する必要がありそうです。私の場合、ポータブルレコーダーを選ぶ基準としては・・・
・ 音質が良いこと
・ 録音開始の操作が簡単であること
・ 単3電池で動くもの
・ パソコンやその他機材との接続が容易にできること
大雑把にまとめるとこんなところを基準にしています。電源については、「単3電池じゃなくても・・・」と思われるかもしれませんが、各社独自のリチウムイオン電池やバッテリーなどは予備パックを買おうと思うと案外高価であったり、いざ使用する際に電池切れや充電忘れなどがあるとすぐには対応できなくなりますので、私はオススメしません。いざという時使えないのでは宝の持ちぐされですからね。
そんな私のオススメのポータブルレコーダーは、Zoom社が発売しているH4(エイチフォー)・H2(エイチツー)などのシリーズです。このシリーズは、なかなか音質も良く、録音開始の操作もボタンを2回押すだけでいけますので非常に簡単です。ただ、少しSDカードが出しづらいなどの何点もありますが…そのあたりはテクニックや改造で改善する事ができます。そちらについては次号以降で解説します。
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