尺八の録音 ~編集、そしてCDへ~
尺八を少し吹けるようになってくると、次に「自分の音を客観的に聴いてみたい」や「上手い人の演奏を録音して参考にしたい」という欲求が生まれてこないだろうか?しかし、「どうすれば録音できるのかわからない。難しそう」そんな気持でなかなか手が出せずじまい。そういった方の助けとなるべく、簡単でしかも強力な録音方法を紹介していきたいと思う。」
第4回:編集の為のツール
さて前回、録音したデータをPCへと移しました。今回は、それを「編集」と行きたいところなのですが、それをするための専用の道具を紹介したいと思います。
編集する為のソフト
PCに取り込んだ録音物を編集する為には、それ専用のソフトウェアが必要になってきます。音響スタジオなんかにあるミキサーやエフェクターなどの機材をデジタル上でしてしまおう、というソフトです。そういったものの総称をDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)といいます。別にコレは覚えなくていいです、こういったものがあるというぐらいで。
このDAWの最も有名なものとしては「Protools(プロツールス)」というソフトがあります。これは、ほぼ世界標準で、ほとんどのプロスタジオやミュージシャンが使用しています。他にも有名どころとしては、スタインバーグ社の「Cubase(キューベース)」やローランド社の「Cakewalk(ケークウォーク)シリーズ)」なんかもありますが、これらのソフトは5~10万円とちょっとどころの値段ではありません。しかも、本格的にしようと思うとこれの他にオーディオインターフェイス(外付けのハード機器、30~40万円)が必要ですので、ちょっと個人で興味があって遊びたいと思っても、手が出ませんね。
でも、ご安心ください。そういった時に重宝するのがフリーウェア(無料)のソフトです。このフリーウェアというのは、著作権の切れた物や個人が開発した物、開発実験のテスト、広告といった理由で無料で提供されるソフトウェアのことです。
で、このDAW用のソフトウェアにもすごく高性能なフリーウェアが存在するのです。それが「Audacity(オーダシティ)」です。
Audacity
Audacityのホームページはこちら。
以下、引用文。
Audacityは、Windows、Mac OS X、GNU/Linux、その他のオペレーティングシステム上で動作する、フリーで使いやすい他言語のオーディオエディタ兼レコーダーです。Audacityは次のように使うことができます。
・生音の録音。
・テープやレコードの音をデジタルレコーディング又はCDの音に変換。
・Ogg Vorbis、MP3、 WAVサウンドファイルの編集。
・切り取り、コピー、分割、そしてミキキング。
・録音した音のスピードやピッチを変化させます。
フリー(無料)でこんなに素晴らしいソフトはなかなかありません。ちょっと使う程度なら動作も、比較的軽いですので非常に軽快です。自分の尺八の演奏を録音して記録するにはもってこいのソフトです。Audacityのダウンロード方法については、下記URLにて動画で解説してくれていますので、そちらをご覧ください。
参考URL:Audacityのダウンロード方法解説動画