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尺八・虚無僧、ゆかりの地

虚無僧寺組織案内

 全国津々浦々にある尺八・虚無僧ゆかりの地。それら普化宗虚無僧寺の組織を解りやすく図解し、改めて尺八の根源というか、流派の流れなどを確認したいと思う。とはいえ、ほとんど寺とは名ばかりの草庵のようなもので、しかも取り壊れたところがほとんど。追跡調査もなまなかではない。もし、詳しい情報を知っている方おられたらどうぞご連絡いただきたい。

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普化宗虚無僧寺 鈴法寺属

普化宗虚無僧寺 触頭

武蔵国青梅 鈴法寺(括総派)現在:東京都青梅市新町 
(鈴法寺公園となり、東禅寺に薬師如来と扁額あり)
菩提寺:東禅寺、法身寺
※ 葦草鈴慕 その他

 古い資料によれば、「幅子・副子」の色は、括総派(鈴法寺)は水色だとされている。詳しくは虚無僧衣装の項目を参照のこと。

【歴代住職】
開山・括総了 2代・密雲哲秀
★武蔵国幸手藤袴村(現在の埼玉県幸手市)に寺を建てる★
3代・的応祖蕈 4代・梅岩祖雲 5代・普賢了智 6代・碧天寥大 7代・雲月意風 8代・寂端益順
9代・雲外祖タク 10代・徳尭心悦 11代・察現是了 12代・安存補穏 13代・秋道三智 14代・不混政易
15代・此行密休 16代・糺適不残
★武蔵国川越葦草村(現在の埼玉県川越市)に寺を移築★
17代・湛空巨円 18代・甲夢中 19代・山堂無月(一糸和尚)
★武蔵国青梅に寺を移築★※元忍城の武士・吉野織部之助正清の勧めによるという
20代・月山養風 21代・円月無久 22代・一法伝無 23代・万岌一心 24代・頓良祖陰 25代・心月雲休
26代・嘯山勇虎 ※初代黒沢琴古が学び、指南役になる。
27代・空山祖来 28代・竹渓嘯虎 29代・空応騰雨 30代・閑山シュウ我
31代・無着愛セン ※仙国騒動に関わる
32代・澄源有道
33代・海我 ※神仏分離による、鈴法寺・乙黒明暗寺の寺物整理。その後、伊豆~下田に向かい消息不明。

普化宗虚無僧寺 鈴法寺属末寺

相州伊勢原 神宮寺鈴法寺所属・末寺頭現在:神奈川県伊勢原市伊勢原3-8-1伊勢原大神宮内
(石灯篭や手水鉢などの遺物、近隣の普済寺や大福寺には歴代住職の墓がある)
 菩提寺:普済寺
武州布田 安楽寺鈴法寺所属・末寺頭現在:東京都調布市調布ケ丘1-22-1 大正寺墓地内
(安楽寺から本尊が栄法寺に移り、その後大正寺に合併)
菩提寺:栄法寺、大正寺
武州八王寺 沢水寺鈴法寺所属現在:東京都八王子市元八王子町 菩提寺:宝(法)泉寺
甲州乙黒 明暗寺鈴法寺所属現在:山梨県中央市下河東 永源寺の南 菩提寺:永源寺
(普化禅師坐像や史跡甲州明暗寺跡が残る) 
※ 乙黒明暗寺伝 鑁字(注意)
上野国太田 利光寺鈴法寺所属
十九ヶ寺所属
現在:群馬県邑楽郡邑楽町秋妻
※小笹派理光寺と同一 菩提寺:金竜寺
肥前国長崎 玖琦寺
(松寿軒/正寿軒)
鈴法寺所属現在:長崎県長崎市古町 
(玖琦寺ののち、松寿軒に名前が変わる)
※琴古流波間鈴慕虚空鈴慕霧海ヂ鈴慕佐山菅垣など
豆州大平 瀧源寺安楽寺所属現在:静岡県伊豆市大平763 ※修善寺近郊
菩提寺:金龍院
(旭瀧のもとで滝落之曲が創作されたと云われる)
武蔵国上峯 松源寺安楽寺所属現在:埼玉県さいたま市 (吹上宿近辺と思われる)
菩提寺:円福寺

※ 鈴法寺の第33代住職・海我が、乙黒明暗寺が廃寺とされる前から住職として兼務していた。しかし、明治初期の普化宗廃絶の布告と際に寺宝を整理し、普化禅師坐像など一部のものは菩提寺の永源寺に預け、歴代住職の位牌や尺八などは持ち帰ったという。のちに鑁字の曲は高橋空山が自分の作曲(編曲?、忍流にも同名の曲がある)であると発言している。