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楽曲解説 -ヤ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

八千代獅子(ヤチヨジシ)

 地歌筝曲で、獅子物の一種。もともとは、尺八の曲であったものを政島検校(マサシマケンギョウ)が胡弓に写し、藤永検校(フジナガケンギョウ)が三弦に写すことによって地歌になったといわれている。歌詞は、園原勾当によるといわれ、替手は国山勾当による作曲といわれている。短い前唄と後唄とにはさまれて三段の手事があり、この手事の一部が歌舞伎や長唄などに取入れられている。これをもとに宮城道雄が大管弦曲として編曲したものもある。

いつまでも かはらぬ御代に あひ竹の
世々は いく千代 八千代ふる
[手事]
雪ぞかかれる 松の二葉(ふたば)に
雪ぞかかれる 松の二葉に

 獅子物らしく、お目出度い内容の歌詞と明るい旋律が印象的。歌詞は、いつまでも続く平和とその吉兆を歌っている。難しい旋律型やメリカリも少ない為、初級者向きの曲・合奏として合わせやすい曲としてよく好まれる。替手は三下りであるが別に萬歳獅子を合奏される場合もある。

藤永検校=関名は城和。地唄・箏曲演奏者、作曲者として江戸中期に活躍。生没年不詳。野川流三弦を岡崎検校に師事。宝暦七年(1757)検校登官。代表作に松尽し・八千代獅子など。

国山勾当=生没年不詳 江戸中期の地唄・箏曲演奏者・作曲者として京都で活動。代表作に玉川・四季の雪・難波ぶりなど。

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