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楽曲解説 -ヤ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

山桜(ヤマザクラ)

 地歌筝曲、新古今組曲五曲の一つ。名古屋で活躍した二世吉沢検校(ヨシザワケンギョウ)が作曲、歌詞は古今集の恋の部より紀貫之と読み人知らずの2首、計3首の和歌を用いている。
 平調子の四九の二律上げ、一と五同音、二と七同音、三と八同音とする雅楽調の想夫恋(そうふれん)の調子ともいう特殊な半楽調子を用いている。
 山の桜が霞のように仄かに香る中、それとなく見た人がどうにも心に掛かり恋しい、一筋の糸を手繰るようにまた逢うことは叶うだろうか、と一目ぼれした相手を思う恋の詩。
 古今新曲は、この山桜のほか、唐衣、初瀬川、新雪月花と吉沢門下の小松景和作の夕の曲の5つ。

山桜 霞の間より 仄か(ほのか)にも
見てし人こそ 恋しかりけれ
片糸を 此方か彼方に よりかけて
逢わずば何を 玉の緒にせん
駿河なる 田子の裏波 たたぬ日は
あれども君を 恋いぬ日はなし

吉沢検校(二世)=関名は吉沢審一。生田流で主な活躍地域は名古屋・京都。
光崎検校(ミツザキケンギョウ)の幕末新筝曲の影響を受け、三味線から離れた箏だけの曲を作曲した。古今組(吉沢検校が作曲した代表曲郡の総称)は、新しく工夫をした調弦・古今調子を使用し、歌詞は古今和歌集に収集されているものを使用している。

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