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楽曲解説 -ヤ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

雪(ユキ)

地歌筝曲であり、また日本舞踊の演目でもある。作曲は峰崎匂当(ミネザキコウトウ)、作詞は流石庵羽積(リュウセキアンハヅミ)、箏手付け不明、尺八の手付けは初代中尾都山。

花も雪も 払へば清き 袂かな
ほんに昔の むかしのことよ
わが待つ人も 我を待ちけん
鴛鴦(おし)の雄鳥(をとり)に もの思ひ
羽(は)の凍る 衾(ふすま)に鳴く音もさぞな
さなきだに 心も遠き 夜半(よは)の鐘
聞くも淋しき ひとり寝の
枕に響く 霰(あられ)の音も
もしやといつそ 急(せ)きかねて
落つる涙の 氷柱(つらら)より
つらき命は 惜しからねども
恋しき人は 罪深く
思はぬことの かなしさに
捨てた憂き 捨てた憂き 世の山葛(やまかづら)

ソセキという尼になった女性が、若い時分に芸妓であった頃の叶わなかった恋の思い出を述懐しながら、今はいない想い人に捨てられた悲しみを慰める為の詩である。

峰崎勾当=生没年不詳
天明・寛政期(1781~1801)ごろの上方で活躍。峰崎は、手事物の確立者ともいわれ、門人である松屋某の娘が、夭悼して作曲された「残月」は五段の手事よりなる名曲として知られ、長唄に取り入れられた名曲「越後獅子」は三段の手事で知られている。代表作に名曲である残月・越後獅子の他に師の追善曲として作曲した袖香炉、日本舞踊で有名な雪、そのほか小簾の戸・袖の露などがある。

流石庵羽積=本名は川村清兵衛、出身は大阪。?~1812年
江戸期の地唄作詞者、また古銭研究家でもある。天明二年(1782)上梓の『歌系図』に自作34曲の曲名をのこした。

その他のヤ行の楽曲

八島 八千代 八千代獅子 八千代獅子変奏曲 山越 山桜 大和調子 倭鈴慕 八重垣 八重衣 山姥 夕顔 夕暮之曲 夕空 夕月 夕凪 夕の雲 ゆかりの月  雪の花 夢路 熊野 横槌 米山甚句 夜々の星 善哉 四段砧 四つの民 淀川三十石船舟唄 呼び竹・受け竹 歓喜/よろこび 夜の海 夜の懐

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