楽曲解説 -ヤ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
夕空(ユウゾラ)
地歌筝曲、手事物。作曲は宇野都法師、作詞者は不明。蚊遣火(かやり)を炊いて蚊を追いながら、恋人の訪れを今や遅しと待つが、その心は水の上に書く文字のように虚ろげで儚く、わが身のやる瀬無さを唄った詩。
筆の鞘(さや)
焚(た)いて背子(せこ)待つ
蚊遣り火(かやりび)の
上(うわ)の空にや 立ちのぼる
水に数書く 枕の下は
恋ぞつもりて けふ(今日)の瀬に
身は浮草の 寝入る間も無き
ああ 儘(まま)ならぬこそ 儘ならぬ
その他のヤ行の楽曲
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