楽曲解説 -その他-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
讃佛歌/御詠歌(サンブツカ/ゴエイカ)
讃佛歌・御詠歌とは、仏の功徳を称えると共に、和歌や韻文に日本古来の音楽の節を付けてお唱えする曲を指す。声明の仲間だが、大正以降に一般的になったものをいう。主要な寺社ではそれぞれの御詠歌があるという。
尺八では、初代川瀬順輔(竹友翁)が回顧録の中で、仙台出身の虚無僧・三虚山(榊原道之助)の吹く「門附・御詠歌・詩吟」の三曲を聴き、尺八家を目指すようになったと述懐している。
大和流讃佛歌
京節 入定和讃 岩船和讃 修行和讃 木場節 中和讃 大和節
金剛流讃佛歌
和讃 詠歌 詠歌
吉祥流
曹洞詠歌
「人は皆 病の器 老い果てる弥陀の助けを享(う)けて楽しき 澄める水濁る水の隔てなく 仏の光写す月影」
その他
弘法大師数へ歌 三奉請(サンブジョウ、請霊讃) 禮曲(ライキョク) 合式禮
※参考文献:山上月山蒐集尺八譜より
山上月山(ヤマウエゲツザン)が蒐集した貴重な奥州・九州・その他の地域の尺八譜を高橋呂竹・出井静山と共に編纂し、非売品として500部限定で出版したもの。
その他の楽曲
一閑流 琴古流 根笹派錦風流 讃佛歌/御詠歌 忍流 西園流 天吹 一節切 三節切 明暗真法流 明暗対山 九州系 宗悦流 松調流 古代尺八・雅楽尺八 その他