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楽曲解説 -タ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

出口の柳(デグチノヤナギ)

 地歌筝曲、歌祭文(うたざいもん)の一種。延宝5年に加賀デンの号をもらった宇治加賀デンと初代杵屋長五郎が作曲。辛い勤めをする京都島原の遊女を出口柳に例えて詠った地歌の代表作。

奉る(たてまつる)よ 奈良の都の八重桜
今日九重(ここのえ)「サアイ」に浮かれ来て
二度の勤めを 島原の「ヨイヨイサヨ」
出口の柳 振り分けて
恋と義理との「ヨイサヨ」 二重帯
結ぶ契りは 仇野(あだしの)の「ヨウ」
露の浮き(憂き)身を 誰ゆえに「アアイ」
世渡る舟の 櫂(かい、甲斐)もなや
寄る辺定めぬ 海人(うなびと)小舟
岸に離れて 頼りなや
島隠れ行く 磯千鳥
忍び寝に泣く 憂き涙
顔見たさに また此処へ
小辻の里の 朝混みに
菜種や芥子(けし)の 花の色
移りにけりな いたずらに
我が身はこれのう この姿
つれなき命 永らえて
またこの頃や 偲ばれん
忍ぶに辛き 目先笠(めさきがさ)
深き思いぞ せつなけれ 

出口柳=京都の最古の花街である島原の東の大門手前に植えられている柳のこと。別名に「見返り柳」ともよばれ、近くには「さらば垣」と呼ばれる垣根もある。この門が夢と現を分かちていた。

歌祭文=近世の俗曲の一つで、もとは山伏らが唱える祭文を芸能に取り入れたもの。男女の情などを詠ったものが多く、当時の風俗や事件などを題材にしている。門付け芸人などが歌い歩いたという。

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