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楽曲解説 -タ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

高雄山(タカオヤマ)

 地歌筝曲、唄物。作曲は松浦検校(マツウラケンギョウ)。作詞は、久田水光。小曲でありながら面白みのある曲で、京の紅葉の名所である高雄山の風景を称えたもの。この高雄山には、神護寺という名跡もある。調子は三弦が前半が二上りで後半は三下り。箏は平調子

名にしおう その名や四方(よも)に 高雄山
実(げ)に秋深き 色々の
木々の梢も 濃く薄く
色付け染めて 艶(なや)めきし
空(あだ、※1)し心は ああ山中の
妻恋う鹿に 鳴きたてられて
少しは羞じの 初紅葉
身にしむ朝の 霧襖(きりぶすま)
被衣(かづき)立てれば 寝乱れ髪の
とけし情けの 薄紅葉
思い染めたる 深谷(みたに)の底の
そこの心は 人知れず
書いて見んにも 神(紙)無し月よ
再び花の 咲き匂う
桜紅葉の 散りやすき
夜(世)に待つ時雨(しぐれ)の 初めかねて
蔦(つた)の紅葉を 千歳の色と
枝に行く秋 契るらん
見渡せば 峰も麓(ふもと)も 皆染めなして
錦をかけし 山の夕映え(ゆうばえ)

※1 空し=徒しとも書く。虚しいや移ろい易いといった意味。

松浦検校=関名は久保一.藤池流で筝曲ではなく地歌の作曲者。~1822年
京都を中心に活動し、「松浦の四つ物」とよばれる四季の眺宇治巡り四つの民深夜の月という京流手事物など数々の名曲を遺した。

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