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楽曲解説 -タ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

竹籟五章(チクライゴショウ)

 尺八の現代本曲。初代・酒井竹保(サカイタケホ、竹翁)の古典本曲の演奏を聴き、それに刺激を受けた諸井誠が1964年に作曲。作曲に際しては、毎月酒井竹保親子のもとへ通って筆を進めたという。初演は竹保流宗家の2代目・酒井竹保。

第一楽章 分陀(ふんだ、分は草冠がつく)
古典本曲の精神性・様式の影響が最も強く出ている前奏曲。京都の分陀院雪舟寺にこもって作曲者と家元親子が作ったことから、寺の名称をとって名付けられた。5月に作曲。

第二楽章 爽竹(そうちく)
題名のとおり爽やかな竹の音色といった意味の曲。トレモロ奏法を多く使用する間奏曲。6月に作曲。

第三楽章 虚籟(きょらい)
虚鈴や虚空といった曲から着想を得た楽曲中の本曲(中心曲)。虚心をもって響かせるをよしとする。7月に酒井邸で作曲。

第四楽章 破竹(はちく)
古典的な奏法ではなく、西洋音楽的なスタッカートのような奏法を用いた楽章。他の楽章とは、趣を意にする。尺八の伝統を破る(逸脱する、破手)というところからの命名。7月に敦賀で作曲。

第五楽章 明暗(めいあん)
前の4章の特徴を全てこことに含む。ロンド形式風の様式を用いた集大成の楽章。7月に敦賀で作曲。

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