楽曲解説 -ハ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
浜千鳥(ハマチドリ)
地歌筝曲、明治新曲。大阪の菊武祥庭(キクタケショウテイ)が大正7年に作曲、歌詞は明治天皇の御作りになられた2首を用いた小品。
潮風を 翼にかけて 冬の夜の
長浜伝い 千鳥啼(な)くなり
磯崎の 波間の月の 影落ちて
暁寒く 千鳥啼くなり
ここでいう千鳥とは、チドリ科の小鳥のこと。別に千鳥・百千鳥とは読んで字の如く、無数の鳥のことを差す場合もある。
※写真は、チドリ科のハジロコチドリ(ウィキペディアより引用)
菊武祥庭=1884年1月7日~1954年9月8日
大阪生まれ、明治新曲の作曲者。菊田八重都に師事、菊田歌雄と同門。師からは相当厳しい訓練を受けたが耐え抜き、ついには才能を認められて大検校にまでなった。筝曲・尺八界に大きな影響を与え、大正10年10月には当道友楽会を創立し後進の育成にも尽力した。代表曲に稚児桜、雲雀の曲、星と花など。
その他のハ行の楽曲
萩の露 初瀬追分 鉢返し 八段の調 初鶯 初春 初音 初音の曲 花の縁 花の雲 浜千鳥 春重ね 春霞 春風 春の曙 春の曲 春の海 春の声 春の契 春の光 春の夜 盤渉調 鑁字 ひぐらし 七福神 雲雀の曲 一二三調 比女祭 比翼の蝶 風林 笛吹童子 菜蕗 富士太鼓 藤戸 布袋軒伝三谷 布袋軒伝鶴之巣籠 布袋軒鈴慕 舟の夢 冬の曲 平和の山河 本調べ 本手調子 鳳叫虚空 鳳叫三谷 鳳将雛 鳳鐸 ホーハイ節 蓬莱 蓬莱(長唄) 星と花 ほととぎす 時鳥の曲