楽曲解説 -ハ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
初春（ハツハル）
地歌筝曲。大正時代に大阪の楯城護が作曲。相当長い前奏があり、手事の次に中唄、再び長い手事、後唄といった構成。調子は雲井調子。
打てや鼓の 春の音
雪にうもるる日の 悲しき夢は 閉ざされて
世は春の陽と 変わりけり
ひけば小染めの 春霞
霞の幕を 引き閉じて
花と花とを めいと
今朝萌えいでし 青柳
胡蝶よ花に いただれて
やさしき夢を 見ては舞い
酔うては 袖をひらひらと
春の姿を 舞いねがし
みどりの羽の 鶯よ
梅の花傘 縫いたえて
夢静かなる 春の日の
調べを高く 歌えかし
調べを高く 歌えかし
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