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楽曲解説 -ハ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

春の曙(ハルノアケボノ)

 地歌筝曲、京風手事物。作曲は菊山検校(キクヤマケンギョウ)、箏の手付けは八重崎検校、作詞は橘哦松。春の風物とその訪れを祝った曲。
 手事物で、前唄-マクラ・手事・チラシ-後唄の3段からなっている。マクラが長く、手事のほうが短いのがこの曲の特徴。

明けそむる 光をかはす 瑞垣(みづがき)や
久しき神の 代々(よよ)かけて
常盤(ときわ)の松の 色そへぬ
梢に遊ぶ 友鶴(ともづる)の
声も長閑(のどか)に 聞こゆめり
春霞 霞み初めぬる 軒端(のきば)より
仄々(ほのぼの)匂ふ 梅が枝の
花に宿りて 鶯の
色香にめづ(ぐ)る 世の中を
夢の契りを 引き結ぶ
初音はけふ(今日)の 玉箒(たまはばき)
心をみがく遣り水(やりみず)の
影も翠(みどり)に 青柳(あおやぎ)の
糸によるてふ 玉蔓(たまかつら)
千歳をかけて 四方(よも)の空
眺めは尽きじ 尽きせじと
寿き祝ふ 春のあけぼの

菊山検校=嘉永年間頃の人。菊池検校門下。大阪で活躍。

八重崎検校=関名は壱岐之都、三保一。生田流。1776または85~1848.
京流手事物の箏パートの作曲の第一人者で、多くの箏パートを作曲している。それまで人気の無かった曲も、彼が作曲する事で人気になった曲も。

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