楽曲解説 -ハ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
春風(ハルカゼ)
都山流の尺八本曲、2重奏曲。初代・中尾都山(ナカオトザン)が1904年に作曲した本曲で、作曲3曲目の最初期の作品。前奏と初段~三段といった構想になっており、本手と替手の2部合奏になっているものの、楽譜が並列に書かれていないなど、まだまだ尺八界に西洋音楽の新風を取り入れようとしていた実験段階であったことを伺わせる。
霞たなびく春の野に蓮華や菜種などの花々と胡蝶が舞う、そんなうららかな野面の情景を暖かい風が包むといった気分を描写したもの。
参考音源:都山流 春風(提供:鶴田馨山氏、公開曲リスト)
その他のハ行の楽曲
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