練習法・吹き方
幻海お知らせブログの方で過去に紹介した、尺八のさまざまな吹き方や練習法を少しまとめていきたいと思います。初心者にもできるだけ解りやすく、経験者にとっては目から鱗な上達法。ほんのちょっとの練習の仕方だけで、どんどん尺八が上手くなります。
耳栓を使って集中する
必要な道具 [尺八本体・耳栓(100均などで売っている物でよい)]
まず、必要なものは尺八本体、そして耳栓です。
そう、この練習法は、たんに耳栓をつけて練習するというだけの話です。
なぜ、耳栓をつけるかというと・・・演奏中には身体の内部で一体どんな音がなっているのか、を知るためです。また、周りの音が聞こえないので尺八だけに集中する事もできます。結局のところ「うまくなる」ということは、「身体操作がうまい」ということです。自分の身体を思うとおりに、指や呼吸をコントロールできれば、誰でもうまく吹けるというわけですね。
とはいえ、そこのところが一番難しい。だから、耳栓で外部の音を防いで内部に耳を傾けるのです。演奏中の人間の身体って、結構いろいろな音が鳴っているんですよ。例えば、指を動かす時の骨のこすれる音であったり、口中を駆け抜ける息の音であったり。はじめて、耳栓をつけた日には、「けっこう五月蝿いな」と思う事でしょう。そういった、自分の中のことを知れば、より良い演奏の助言になると思うのです。ようするに「己を知れば、百戦危うからず」というやつです。
それに、これには五感の一つを塞ぐことで集中力を高める効果もある気がします。私の場合は、この状態で乙~大甲まで一音一音つながりを確かめながら、息をコントロールして吹き。それに満足したら曲を吹くようにしています。
【追記】この練習をする時は、できるだけゆっくりと時間をかけて一音ずつ吹いていくようにしましょう。ロングブレスで一音を息の持つまで吹くのも良いですし、大きい音・小さい音を吹き比べるのもよいと思います。
-幻海お知らせブログ「尺八、私の練習法(2011/11/4の記事より)」-
こちらの記事をはじめ、尺八の練習方法や管理の仕方などについて、詳しくは「まるごと尺八の本(葛山幻海 著)/¥1600」に記載しています。よかったらそちらも参考になさってください。
稽古・出張稽古・講習会など
直接、尺八を習いたい話しを聴きたいといった方もおられるかと思います。近郊の方であればお稽古に来ていただければと思いますし、遠方の方であれば出張稽古や講習会などを行なうことも可能です。興味があればご覧ください。[稽古・出張稽古・講習会など]