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練習法・吹き方

幻海お知らせブログの方で過去に紹介した、尺八のさまざまな吹き方や練習法を少しまとめていきたいと思います。初心者にもできるだけ解りやすく、経験者にとっては目から鱗な上達法。ほんのちょっとの練習の仕方だけで、どんどん尺八が上手くなります。

アゴの乙張り

必要な道具 [尺八、ピッチチューナー]

それは、「アゴの乙張り(メリハリ)をつけること」です。

 まず、尺八を愛する人にとって苦手意識の多い音として、ツの大メリ・ハの大メリが上げられると思います、正確な音律まで下げきれていなかったり、音が鳴らなかったり・・・と。しかも、この2つの音は曲中にも良く出てきますし、曲の良し悪しにも影響します。つまり、逆に言えば、この2つの音を上手く鳴れせるようになれば、かなりレベルアップできるということです。 なら、どうすればいいのか?ここからが、今回の練習法です。

「それは、大メリから練習する」です。

 どういうことかといいますと・・・普段、練習する時って「ロ→大メリのツ→ロ」のように鳴らしやすい音から大メリの順で練習しているかと思います。それを「ツの大メリ→ロ→ツの大メリ」のような順で、大メリから始めるのです。
 こうする事で、アゴを下げること・音を正律に戻すことの違和感をなくす効果があります。そして、大メリの音になれてしまうのです。そうなると、自然とアゴの上げ下げも乙張りがつき、演奏も格段に上がります。

 ほんのちょっとの心がけですが、こういったことでグッと演奏が変わってくるんですから面白いですよね。

【追記】最近では、大メリが出せないからということで7孔が流行っています。もちろん演奏・合奏する上では、音程が安定するのでとても重宝します。しかし、できれば尺八最大の魅力であるアゴのメリカリを修得してもらえると楽しさも倍増すると思います。それとできれば、ピッチチューナーも利用して、正しい音程のアゴの位置も覚えてもらえるといいですね。是非、こういった地道な練習に取り組んでもらえたらと思います。

-幻海お知らせブログ「尺八、私の練習法(2011/11/15の記事より)」-

 こちらの記事をはじめ、尺八の練習方法や管理の仕方などについて、詳しくは「まるごと尺八の本(葛山幻海 著)/¥1600」に記載しています。よかったらそちらも参考になさってください。

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