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練習法・吹き方

幻海お知らせブログの方で過去に紹介した、尺八のさまざまな吹き方や練習法を少しまとめていきたいと思います。初心者にもできるだけ解りやすく、経験者にとっては目から鱗な上達法。ほんのちょっとの練習の仕方だけで、どんどん尺八が上手くなります。

コレだけ練習すればいい!!

必要な道具 [尺八本体と妥協しない精神力]

 とりあえず上手くなりたかったらコレだけは練習しようという、オススメの尺八練習法を紹介したいと思います。そんなに難しい事はありません。いえ、嘘です。シンプルだからこそやってみると難しかったりもします。
 ちょっと意味が解りにくいですね。とにかくやるべきことは単純なんですが、単純だからこその難しさといった感じです。

 まずは、都山の甲ピ・琴古の五のハ(乙ロの2オクターブ上)を吹きます。この時、首を振るなどのユリは入れません。ただ、ひたすら真っ直ぐ吹きます。そして次第に弱く(デクレシェンド)し、音が消えるか消えないかまで弱めます。それから、次第に強く(クレッシェンド)して、雑にならないように音を強めます。この一連の動きを、できるだけ長く一息で行ないます。この音は簡単でしょう。

 ですが、次からが問題です。 次は、都山の甲ハ・琴古のヒと同じように吹き、ハ(ヒ)→チと音を下げていきます。 単純ですが、これを綺麗に力みなくやる事は非常に難しいです。この練習には、音の強弱の他、息のコントロール・演奏表現などすべての要素が含まれています。最初は苦しいでしょうが、コレができれば1段も2段も上の演奏になること間違いなしです。

【追記】合奏であればごまかしが聴きますが、独奏やこと本曲では一つ一つの音にごまかしが聞きません。本曲の上手い下手は、その一音一音への吹奏者のこだわりからきているのです。その一音を上手くコントロールする練習としてコレほど効果的な方法はありません。尺八にとって手先の器用さは大切ではありますが、それ以上にこういった地道な練習が最後には尊ばれるのです。この練習でそういったことや吹き方なんかをマスターしましょう。大変ですが、是非取り組んでもらいたい練習です。

-幻海お知らせブログ「尺八、私の練習法(2012/10/29の記事より)」-

 こちらの記事をはじめ、尺八の練習方法や管理の仕方などについて、詳しくは「まるごと尺八の本(葛山幻海 著)/¥1600」に記載しています。よかったらそちらも参考になさってください。

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