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楽曲解説 -カ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

蛙(カワズ)

 三弦曲、おどけ物。おどけ物とは、お客さんを喜ばせる為のものというよりも、弾いている演奏者たちが楽しむ為の曲といった意味だが、聞いているほうも滑稽味があって面白い。歌詞には当時の風刺なども含まれる。他に同じ作風のものには、あれ鼠たぬき、ねずみの道行といった曲もある。

水無月(みなづき)ごろの 昼畠(ひるばたけ)へ 来て見れば
茄子(なすび) 夕顔 白瓜どもは
汗を流して 暑さをしのぐ
かかる所へ 草むらより
蛙一匹 逃げ出でて
さてさてひやいや 危ういこと
天(あま)の命の 拾いしと
悦ぶ後より ざわざわ草むら 押し分けて
朽ち縄(くちなわ、蛇)が 鎌首おつたて もたつて
舌をひらつき 飛び掛れば
蛙は驚き 跳びしざり
たつた一言 聞いてたべ
わしが親父を 烏(からす)にとられ
どうぞ仇が 討ちたいと
一家一類(いっかいちるい) 相談半ば
それをお前に 呑まれては
かかる望みも 水の泡
哀れと思ふて たまわれと
雨を呼ぶより 声高く
泣くよりほかに 事ぞなき
ことわり聞いて 朽ち縄も
おれが倅(せがれ)も 鳶(とんび)に狩られ
世には似たこと あるものと
ぞろりぞろりと 立ち帰る
あと見送りて 蛙はことこと うち笑い
奴(きゃつ)をまんまと 謀(たばか)りし
口は重宝(口八丁)な物と かたへの溝へ 飛んで去(い)ぬ

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