楽曲解説 -カ行-
尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
御所車(ゴショグルマ)
地歌筝曲、上方唄。作詞・作曲者ともに不明。御所車とは、牛車(源氏車とも)の別名で禁中の大儀のみに使われたもの。その曲名や歌詞の内容から、源氏物語第23帖、玉鬘十帖の第2帖の「初音」や小野小町のもとへと百夜通ったという深草少将の話を題にしていると思われる。似た題のものに初音の曲や今小町がある。
香(か)に迷ふ 梅が軒端(のきば)に 匂ひ鳥
花に逢瀬を 待つ年の
明けて嬉しき 懸想文(けそうぶみ、※)
開く初音も 恥ずかしく
まだ解けかぬる 薄氷(うすごおり)
雪に思ひの 深草(ふかくさ)の
百夜(ももよ)も通ふ 恋の闇
君が情けを 仮寝(かりね)の床(とこ)の
枕片敷く(かたじく) 夜もすがら
懸想文=恋慕の情を綴った手紙、恋文。
その他のカ行の楽曲
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