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楽曲解説 -カ行-

 尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

小簾の戸(コスノト)

 地歌筝曲。作曲は峰崎勾当(ミネザキコウトウ)、作詞は歌妓・首のお信(クビノオノブ、※)。
 内容は、淡い恋慕とその戸惑いが唄われており、後家となった作詞者の心情が投影されている。

浮草は 思案の外(ほか)の 誘う水
恋が浮世か 浮世が恋か
一寸(ちょっと)聞きたい 松の風
問えど答えず 山ほととぎす
月やはものの やるせなき
癪(しゃく)にうれしき 男の力
じっと手に手を なんにも言わず
二人して吊る 蚊帳の紐

峰崎勾当=生没年不詳
天明・寛政期(1781~1801)ごろの上方で活躍。峰崎は、手事物の確立者ともいわれ、門人である松屋某の娘が、夭悼して作曲された「残月」は五段の手事よりなる名曲として知られ、長唄に取り入れられた名曲「越後獅子」は三段の手事で知られている。代表作に名曲である残月・越後獅子の他に師の追善曲として作曲した袖香炉、日本舞踊で有名な雪、そのほか小簾の戸袖の露などがある。

首のお信=江戸時代中期の芸妓。1760~1802年(享年43歳)
京都祇園の名芸妓で、特に首筋の美しさから「首のお信」と呼ばれる。富豪三井氏の愛妾となり、のち俳優の文七と結婚。夫の死後大坂島の内で歌妓となった。滝沢馬琴の随筆「羈旅(きりょ)漫録」にその名がみられる。

その他のカ行の楽曲

海棠 楓の花 覚睡鈴 神楽初 影法師 鹿児島浜節 かざしの雪 楫枕 桂男 門付 門開 通う神 唐衣 刈干切唄  寒砧 寒月 観月曲 巌上の松 感心ヂ 菊水 菊の露 岸の柳 北国鈴慕 狐火 砧巣籠 九州炭坑節 九州鈴慕 清姫 京鈴慕 桐壺 琴三虚霊 銀世界 吟竜虚空 恭敬之御曲 供養之御曲 雲井獅子 雲井調 雲の峰 鞍馬山 黒髪 黒田節 芥子の花 玄如節 虚鈴 慷月調 虎嘯虚空 小鍛冶 木枯 虚空 小督の曲 湖上の月 五常楽 五常千秋楽 御所車 小簾の戸 五段砧 小蝶曲 雁音柱の曲 コスモス 寿競べ 寿調 小諸馬子唄 五郎時致 転菅掻 狐会 金剛石

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