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楽曲解説 -ア行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

あれ鼠(アレネズミ)

 三弦曲。昭和頃から盛んに弾かれる様になったおどけ物で、作詞作曲者ともに不明。おどけ物とは、お客さんを喜ばせる為のものというよりも、弾いている演奏者たちが楽しむ為の曲といった意味だが、聞いているほうも滑稽味があって面白い。他に同じ作風のものには、たぬきや蛙、ねずみの道行といった曲もある。

釈迦に提姿(だいば)や 鯨に鯱(しゃちほこ)
月にむら雲 花に風
国に盗賊 家にはねずみ
宵は天井を ぐわらぐわらと
仲間のねずみを 呼び集め
相撲取るやら 踊るやら
ちゅっちゅでせい 五百七十七曲がり
猫のねの字も 嫌で候(そうろう)
先はうつ梁 越えたえ
中にもねずみの 大将は
天井板の 隙間より
下の様子を 窺えば
夜もしんしんと 更け渡り
人も静まり 行灯(あんどん)もしめる
さらばこれから 座敷へ下りよう
皆来い来いと うち連れて
柱や障子を こそこそこそ
ごっそりごっそり ごっそりごっそりと
おり揃えば 大将耳を よぢ振って
こりやこりや 手下のねずみ共
十四五匹は 茶の間料理場台所
わさびおろしに 近寄るな
はしりのもとに 水壺あり
ふちを伝うて 滑るなよ
必ず必ず 忘れても
棚の道具を 引くづし
飯炊きばばを 起こすなよ
さてまた歯節の 達者な者共は
納戸へ入り 箪笥長持かじるべし
尾長のはげは 行灯部屋
油徳利に 尾を入れて
随分油を 舐る(ねぶる)べし
さて豆ねずみの 奴ばらは
格子の上に釣った 唐辛子かじるべし
二十日ねずみは 化粧の間
いつものびん台 かじるべし
我にこれにて やすらわんと
違い棚えぞ 登りける
此処(ここ)にごりごり
彼処(かしこ)にごとごと
がたりがたり
かかる所え 二三四
息を切って 駆け来たり
ささ大事が 起こり候
私共が 料理場の
肴戸棚を かじるうち
台所に 大騒動
一寸(ちょっと)のぞいて 候えば
赤まだらの 大猫が
尾長の首筋 引き咥え
きゃっと一声 鳴いたばかり
後はごりごり 恐ろしや
片後も早く 落ち給え
と申し上ぐれば
大将 胸騒ぎして
ようこそ早く 知らせたれ
それがまことの ちゅうちゅうと
言い捨て二階へ 上りけり

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