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楽曲解説 -カ行-

 尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

小諸馬子唄(コモロマゴウタ)/
小室節(コムロブシ)

 長野県の民謡、馬子唄の一種。追分節の元。
 中山道の難所で、長野県と群馬県の境にある碓氷峠を往来する馬子(馬方、馬追。馬を引いて荷物や人を運搬する職)たちが唄い始めたのが最初だという。それを軽井沢追分宿の飯盛り女たちが三味線を伴奏に唄い始め、座敷唄として追分節ができ、信濃路を通って日本海側へと伝播、それがさらに北前船で北海道の松前・江差に渡って今日知る江差追分となった。また同じものが群馬側の坂本宿にも広がり坂本節となったという。
 歌詞から天明の浅間焼け(1783年、※)が出てくることから、江戸後期に作られたのではないかと考えられる。小室は小諸の古名。

天明の浅間焼け:
長野~群馬にまたがる浅間山の大規模な噴火。のちに噴煙による日照不足により奥州一体の冷害に繋がり、田畑は不作、天明の大飢饉へと繋がっていく。

(ハイーハイ)
小諸出てみろエ(ハイ)
浅間のエ(ハイ)
山に(ハイーハイ)
今朝も煙がエ(ハイ)
エー 三筋立つ(ハイーハイ)

(ハイーハイ)
黒馬(あお)よ 鳴くなよ(ハイ)
もう家(うち)や(ハイ)
近い(ハイーハイ)
森の中から(ハイ)
灯が見える(ハイーハイ)

(ハイーハイ)
浅間根越(ねごし)の(ハイ)
焼け野の(ハイ)
中に(ハイーハイ)
あやめ咲くとは(ハイ)
しおらしや(ハイーハイ)

(ハイーハイ)
浅間山さん(ハイ)
なぜ焼け(ハイ)
しゃんす(ハイーハイ)
裾に三宿(さんしゅく)(ハイ)
持ちながら(ハイーハイ)

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