楽曲解説 -ナ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
七草(ナナクサ)
地歌筝曲、長唄物。作曲は初代の津山勾当(ツヤマコウトウ)、作詞は河野対洲。正月七日(人日の節句)の、七草の若菜摘みと粥のことを詠ったもので新春を寿いでいる。春の七草は「せり、なずな、ごぎょう、はこべ(ら)、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の7種類。似た内容の曲に摘草や若菜がある。
調子は、三弦二上り、箏は平調子。前唄の「すめらぎの~」は謡わずに「すずな、すずしろ~」から謡い出す場合もある。
皇(すめらぎ)の 我が代も尽きじ 石川や
瀬見の小川の 絶えじと
思え思えば 音すめる
菘(すずな)蘿蔔(すずしろ) 神さびて
雲の上にも 繁縷(はこべ)らや
結びじみづも 隔てもなみも
仏の座(ほとけのざ) 天地五行(あめつちごぎょう) 和らぎて
光り長閑けき ちり若菜
薺(なずな)芹(せり)摘む しずの女が
もらさで祝う 千代八千代
その他のナ行の楽曲
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