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楽曲解説 -マ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

御山獅子(ミヤマジシ)

 地歌筝曲。作曲は菊岡検校(キクオカケンギョウ)、箏の手付けは八重崎検校(ヤエザキケンギョウ)、作詞は竹中墨子といわれている。
 御山とは神路山(かみじやま)を指し、三重県伊勢市宇治にある山域で、伊勢神宮の内宮(皇大神宮)から南へ流れる、五十鈴川上流域の流域の総称のことである。伊勢神宮周辺の名勝地を紹介しつつ、軽妙な囃子で賑やかな獅子舞風の曲である。朝熊山の奥院とは、伊勢神宮の丑寅(鬼門)鎮守の金剛證寺(こんごうしょうじ)のこと。尺八の古伝三曲に縁がある。

神路山 昔に変らぬ杉の枝
萱の御屋根に 五色の玉も
光をてらす 朝日山
清き流れの 五十鈴川
御裳濯川(みもすそがわ)の 干網の
宇治の里ぞと 見渡せば
頃は弥生の 賑はしき
門に笹たて 鈴の音も
獅子の舞ぞと うたひつる
山を越したる 小田の橋
岩戸の山に 神楽を奏し
二見の浦の 朝景色
岩間に淀む 藻塩草
関寺の夕景色
野辺の蛍や 美女の遊び
浮かれて汲むや 盃の
早や鳥羽口に もみぢ葉を
染めて楽しむ 老い人の
朝熊山(あさまやま)の 眺めも勝る 奥の院
晴れ渡りたる富士の 白雪

菊岡検校=関名は楚明一。1792~1847。地歌の作曲者。
地歌の作曲者として活躍し、京流手事物の様々な名曲を後世に遺している。その多くの曲の箏のパートは八重崎検校が担当している。代表作品に磯千鳥・楫枕・茶音頭・夕顔など多数。

八重崎検校=関名は壱岐之都、三保一。生田流。1776または85~1848.
京流手事物の箏パートの作曲の第一人者で、多くの箏パートを作曲している。それまで人気の無かった曲も、彼が作曲する事で人気になった曲も。

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