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楽曲解説 -マ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

最中の月(モナカノツキ)

 地歌筝曲、菊原の四つ物の一つ。作曲は菊原琴治(キクハラコトジ)、作詞は市田瓢々(イチダヒョウヒョウ・ヒョウビョウ)。摘草(春)雲の峰(夏)銀世界(冬)と共に「菊原四つ物」と呼ばれ、秋をあらわす曲。
 最中の月とは陰暦の十五夜=中秋の名月のことで、拾遺集には「水の面に照る月なみをかぞふれば 今宵ぞ秋のもなかなりける」という詩が見られる。和菓子のモナカは、この月の形を見立てて煎餅のようなものを作ったことに始まり、のちに最中と省略されて今日に至る。

[前唄]
いざさらば 月は一つに 見る人心
磯辺伝いの 須磨明石(すま、あかし)
思いもかわる 三笠山
鹿の鳴く音に つい絆(ほだ)されて
石山の 堅き心も 渡月橋(とげつきょう)
[手事二段]
[後唄]
田ごと田ごとに 月宿す
その数々に 小夜更けて
示す裳裾(もすそ)の 道の辺に
萩や芒(すすき)の 露踏みわけつ
月見戻りの しずが家に
焚くや蚊遣り(かやり)の 立つ煙

菊原琴治=本名、徳太郎。明治11年(1878)12月25日生~昭和19年(1944)3月25日没
明治~昭和前期の地唄・箏曲、作演奏者。大阪生まれで四歳で失明、1886年に菊原吉寿一(菊植明琴)の養子となる。市立大阪盲亜学校教員、箏曲音楽学校初代校長ほかを勤た。代表作に春琴抄、秋風の辞など。

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