楽曲解説 -ハ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
風林（フウリン）
海童道（わだつみどう）道曲。解説によれば、静寂な森林へ微風が漂って、それが次第に樹間を抜けて、どこまでも吹き流れる。その姿の如くに静寂の中に微妙なる躍動を示し作用を伝えるのがこの曲である。すなわち静中動の哲理。
風林はもとは東北地方に伝わる単なる調であったが、海童道祖がこれに静中動の境地を見出し、道曲「風林」として現した。また静かなる事林の如く、早きこと風の如しのように柔軟にして一陣の風が抜けるが如く形にとらわれず吹定される。
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