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楽曲解説 -ハ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

春重ね(ハルガサネ)

 地歌筝曲、京風手事物形式の明治新曲。三弦の作曲は古川滝斎(フルカワロウサイ)、箏の手付けは門下の山口巌(ヤマグチイワオ)、作詞は三井家の後室といわれている。

富士の根の 雪も流石(さすが)に 春の色
見せて霞める 朝暮らけ
桜咲く かたは何処か 白浪の
寄する岸辺の 水匂ひつつ
昨日今日 いつしか夏に楢(なら)の葉の
風に落ちくる ひと声は
まだ恥ずかしの 森蔭に
忍ぶも嬉し 足引の
山不如帰(やまほととぎす) 鳴き捨てて
いづちの空も 短か夜の
くまなく照す 月影に
君が調ぶる 爪琴の
音に通ひ来る 松虫の
声も哀れに 秋更けて
まだき時雨(しぐれ)の 雲と雲
行き合ふ空の 年波に
尽きぬ流れの 竜田川
愛(め)でし紅葉に 世の憂さを
知らで今年も 送り来て
重ぬる千代の 春ぞ向かうる

小倉百人一首の17番、在原業平(アリワラノナリヒラ)朝臣の詩にも少し掛かっている。

< ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは >

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