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楽曲解説 -ハ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

雲雀の曲(ヒバリノキョク)

 地歌筝曲、明治新曲。大阪の菊武祥庭(キクタケショウテイ)が大正2年に作曲、歌詞は明治天皇の御作りになられた2首を用いた小品。

憧るる 人の心を 久方の
空に誘いて たつ雲雀かな
遠近(おちこち)に あげる雲雀の 声すなり
浮かれ心は 人ばかりかは
空高く あげる雲雀の 声すなり
菫(すみれ)咲く野を 人にゆづりて
長閑(のどか)なる あしたなるかな 大空に
あがる雲雀の 声ばかりして

雲雀=ユーラシア大陸・アフリカ大陸北部・日本・イギリスと広い範囲に棲む鳥類。春を告げる鳥として、古来より洋の東西を問わず親しまれている。別名に告天子とも。残念ながら日本では数が減っており、東京都や一部自治体では、レッドリスト(絶滅危惧種、準絶滅危惧種)に指定されている。

<うらうらに照れる春日に雲雀上がり心悲しも独りし思へば>(万葉集 大伴家持)
<永き日を囀り足らぬひばりかな>(松尾芭蕉)

ヒバリの参考写真、尺八修理工房幻海
※写真は、ヒバリの参考画像(ウィキペディアより引用)

菊武祥庭=1884年1月7日~1954年9月8日
大阪生まれ、明治新曲の作曲者。菊田八重都に師事、菊田歌雄と同門。師からは相当厳しい訓練を受けたが耐え抜き、ついには才能を認められて大検校にまでなった。筝曲・尺八界に大きな影響を与え、大正10年10月には当道友楽会を創立し後進の育成にも尽力した。代表曲に稚児桜雲雀の曲星と花など。

その他のハ行の楽曲

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