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楽曲解説 -サ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

袖の露(ソデノツユ)

 地歌筝曲、端唄物。峰崎勾当が作曲。作詞は油屋茂といわれている。今はいない恋人との縁も切れ、秋夜の静けさが憂う思いを募らせ袖を涙で濡らしてしまう、そんな情景を描いた曲。

白糸の絶えし契りを 人問わん
つらさに秋の 夜ぞ長き
あだに問い来る 月は恨めし
月は恨めし
明け方の枕に誘う 松虫の
音も絶えだえに いとどなお
萩吹く風の おとずれも
聞くやと待ちて 侘びしさの
涙の露の 憂い思い
伏してまろ寝の 袖にかわかん

袖の露とは、袖に涙がかかることの例え。
・ 暮れかかるむなしき空の秋を見て おぼえずたまる袖の露かな〈新古今〉
・ 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ (小倉百人一首、天智天皇)

峰崎勾当=生没年不詳
天明・寛政期(1781~1801)ごろの上方で活躍。峰崎は、手事物の確立者ともいわれ、門人である松屋某の娘が、夭悼して作曲された「残月」は五段の手事よりなる名曲として知られ、長唄に取り入れられた名曲「越後獅子」は三段の手事で知られている。代表作に名曲である残月・越後獅子の他に師の追善曲として作曲した袖香炉、日本舞踊で有名な雪、そのほか小簾の戸袖の露などがある。

その他のサ行の楽曲

西行桜 栄獅子 嵯峨の秋 嵯峨の春 下り葉 桜狩 桜川・新桜川 さくら変奏曲 狭衣 笹の露 薩慈 佐渡おけさ 狭筵 佐山菅垣 沢内甚句 讃加羅菅垣 さんさ時雨 三谷 三谷菅垣 三谷清覽 残月 懺悔文 潮風 鹿の遠音 四季の艶 四季の寿 四季の眺 獅子 獅子物 志図ノ曲 信濃追分 霜夜 下野虚霊 松蔭の月 松巌軒鈴慕 焼香文 松上の鶴 松竹梅 庄内おばこ 頌和楽 石橋 秋情 俊寛 上州馬子唄 新浮舟 新暁 新七薩慈 新巣籠 新生 新雪月花 新相馬節 新高砂 神保三谷 新娘道成寺 深夜ノ曲 深夜の月 瑞光 末の契 末広狩 すががき 助六 巣籠物 芒野鈴慕 鈴鹿馬子唄 住吉 青海波 赤壁の賦 せきれい 巣鶴鈴慕 相馬流れ山 ソーラン節 袖香炉 袖の露 磯馴松 園の秋 蘇莫者

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