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楽曲解説 -タ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

茶音頭(チャオンド)/茶の湯音頭(チャノユオンド)

 地歌、菊岡検校が江戸後期に作曲し、箏は八重崎検校がつけた。歌詞は、元は伊勢音頭(横井也有 作)のものを使用している。茶の湯の道具や茶室、お茶の産地などを織り込みながら男女の情愛について歌っている。

世の中に 優れて花は 吉野山
紅葉は竜田 茶は宇治の 
都の辰巳(たつみ) それよりも
廓(さと)は都の 未申(ひつじさる)
数寄(すき)とは誰が 名を立てし
濃茶(こいちゃ)の色の 深緑
松の位に 比べては
囲いというも 低けれど
情けは同じ 床飾り
飾らぬ胸の 裏表
帛紗(ふくさ)捌(さば)けぬ 心から
開けば思惑 違い棚
逢うてどうして 香箱(こうばこ)の
柄杓(ひしゃく)の竹は 直(すぐ)なれど
そちは茶杓の 曲み(ゆがみ)文字
憂さをはらしの 初昔(はつむかし)
昔噺(むかしばなし)の 爺婆と
なるまで釜の 中冷めず
縁は鎖の 末永く
千代万代え(ちよよろずよえ)

 この曲は、お茶に関係する事のほか、演奏時間がお茶を出すお手前にかかる時間とほぼ一致する事からお茶会のBGMとして演奏されることもよくある。多くの人が練習し、演奏会でも人気の曲目の一つ。

菊岡検校=関名は楚明一。1792~1847。地歌の作曲者。
地歌の作曲者として活躍し、京流手事物の様々な名曲を後世に遺している。その多くの曲の箏のパートは八重崎検校が担当している。代表作品に磯千鳥・楫枕・茶音頭・夕顔など多数。

八重崎検校=関名は壱岐之都、三保一。生田流。1776または85~1848.
京流手事物の箏パートの作曲の第一人者で、多くの箏パートを作曲している。それまで人気の無かった曲も、彼が作曲する事で人気になった曲も。

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