楽曲解説 -カ行-
邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
寒月(カンゲツ)
都山流本曲。初代中尾都山が明治44年2月に作曲したとされる。
「寒月梅花を照らす」の勅題にちなんで作られた曲で、肌を刺す厳しさと対照的に春を告げる梅一輪の暖かさを描くものとの説明が楽譜末尾に示されている。寒月の凍てつく冷たい光を甲音で現し、春の訪れを告げる柔らかな梅の花を乙音で表現している。
3部形式で1部と2部は独奏、3部は合奏と別の曲かのような感がする。独奏曲として1+2部で演奏されることが多い。いかに甲音を美しく、冷たい光として表現できるかがこの曲のポイントである。季節は初春。
その他のカ行の楽曲
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