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楽曲解説 -カ行-

 尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

菊の露(キクノツユ)

 地歌筝曲、歌舞伎などの劇場で使用される下座音楽。作曲は広橋勾当(ヒロハシコウトウ)、歌詞は壺坂霊験記(ツボサカレイゲンキ)をもとにしている。
 壺坂霊験記の序幕を開くと、ままの川の詩と同じ「夢が浮世か、浮世が夢か・・・」と座頭の沢市が三味線を爪弾きながら、この菊の露を弾じる。悲哀を感じさせるような名曲。

鳥の声 鐘の音さえ 身に沁(し)みて
思い出すほど 涙が先へ
落ちて流るる 妹背の川を
戸渡る船の 楫(かじ)だに絶えて
櫂(かい)もなき世と 恨みて過ぐる
思はじな 逢ふは別れといえども
愚痴に庭の小菊の その名に愛でて
昼は眺めて 暮らしもなろが
夜々ごとに 置く露の
露の命の つれなや憎くや
今は此の身に 秋の風

壺坂霊験記=壺坂、壺坂観音霊験記とも。
 浄瑠璃の演目の一つで、盲目の座頭とその妻の夫婦愛を題材にしたもので、歌舞伎や浪曲などの演目にも取り入れられた人気作。もとは「観音霊場記」という演目を二世豊沢団平・加古千賀の夫婦が加筆編曲したもの。

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