楽曲解説 -カ行-
尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。
覚睡鈴(カクスイレイ)/
覚睡鈴法(カクスイレイホウ)
尺八本曲。西国三十三ヶ所支配京都明暗寺属の伊勢国白子(現 三重県鈴鹿市)にあった鈴法山普済寺伝の曲(あるいは快道流の曲か)といわれ、鈴慕の一種。普済寺は、寄竹派京都明暗寺属であるが、明暗真法流にはこの曲は残っていない。あるいは高橋空山の作曲か。もとは覚睡鈴法という名であったが、いつからか”法”の字が省かれ、覚睡鈴と呼ばれるようになったという。
曲名は、この曲で眠りから目覚めさせるの意、禅修行(朝務め)の為の総員お越しの意味である。食事の合図に用いられる禅寺にある魚型の鐘・ホウ(木へんに邦)あるいは魚鼓と呼ばれるものと同じように、これを聴くとこういった行動をしなさい、という合図。似た意味の曲で、夜の座禅行の際に吹かれる夜坐吟という曲もあるらしい(ただし夜坐吟は高橋空山作曲)。
その他のカ行の楽曲
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