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楽曲解説 -カ行-

 尺八様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

銀世界(ギンセカイ)

 地歌筝曲、手事物形式による高低二部合奏物の明治新曲、菊原の四つ物の一つ。作曲は菊原琴治(キクハラキンジ)、作詞は市田瓢々(イチダヒョウヒョウ・ヒョウビョウ)。摘草(春)雲の峰(夏)最中の月(秋)と共に「菊原四つ物」と呼ばれ、冬をあらわす曲。
 前半の招かれる側・後半のもてなす側が、ともに茶の湯を楽しむ風情と寒い冬の一服の贅沢が良く描かれている。

同じ色 重ね重ねて 白砂の
げに麗はしや 飛石(とびいし)に
草履(ぞうり)の跡も 面白く
そと打ち払ふ 数寄屋笠(すきやがさ)
待ちに待たるる 鐘の音の
静かに響く 四畳半(よじょうはん、※)
寒さ忘るる 炭手前(すみてまえ)
積もる話も 打ちとけて
茶呑みの友の 冬籠り(ふゆごもり)
豊かに漏るる 釜の煮へ
開く小窓や 庭先の
眺め尽きせぬ 銀世界

四畳半=初期の草庵茶室の部屋の広さで、堺の村田珠光(ムラタジュコウ)が考案したとされている。狭すぎず広すぎず、亭主と客がゆったりと過ごせる空間になっている。のちに千利休はこの四畳半をさらに狭くし、2畳敷きなどの茶室を作り、侘び茶を大成させた。

菊原琴治=本名、徳太郎。明治11年(1878)12月25日生~昭和19年(1944)3月25日没
明治~昭和前期の地唄・箏曲、作演奏者。大阪生まれで四歳で失明、1886年に菊原吉寿一(菊植明琴)の養子となる。市立大阪盲亜学校教員、箏曲音楽学校初代校長ほかを勤た。代表作に春琴抄、秋風の辞など。

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