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楽曲解説 -ア行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

十六夜日記(イザヨイニッキ)

 尺八と箏の合奏曲。鎌倉時代に藤原為家の側室(剃髪後、阿仏尼と号)が綴った日記「十六夜日記」を題材に中村双葉(ナカムラソウヨウ)が明治時代に作曲した新筝曲。
 新曲ではあるが、気をてらったようなケバケバしさはなく、奥ゆかしい感じの曲相をもっている。尺八は6寸管のレ一、箏は平調子から四九を1音上げ、一は五の乙。

定めなき 命にも 知らぬ旅なれど
また逢坂と たのめてぞ行く
たち離れよも 浮き波は
かけもせじ 昔の人の 同じよなれば
東路(あずまじ)の 草の枕に 遠けれど
語れば近き 古の夢
ゆくりなく 憧れて
出でし 十六夜の月や
おくれぬかたみなるべき

十六夜日記 概略:
 藤原為家没後の遺言で当初は正妻の子で長男の冷泉為相に領地を相続させるとしていたが、亡くなる直前に側室の子である次男の藤原為氏に領地を相続させると変えてしまった。
 公家法では、一度決めた遺言の悔い変えは認められないとして、冷泉為相が相続するが、それに納得できない藤原為氏と阿仏尼は武家法に訴える為に鎌倉幕府に判断を仰ごうとする(武家法では、遺言の悔い変えが認められている)。
 その相続争いの訴訟のために阿仏尼は、鎌倉へと旅立つ、その胸中や道中の徒然を日記に綴ったもの。

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