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楽曲解説 -ア行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

磯の春(イソノハル)

 地歌筝曲、京風手事物。作曲は幾山検校(イクヤマケンギョウ)、作詞者は不明。ただし、古代中国の南宋の詩人・陸游(りくゆう、号は放翁)という人の漢詩の日本語訳を題材にしている。
 曲の形式は、前唄-マクラ・手事・チラシ-後唄の3段からなっている。この手事は、特に難しいといわれ、専門家の修行向きの曲といわれている。

箏の音に 七年すぎし 夜の雨
軒より落つる 面白さ
知らで悔しと 唐土の
人の言ひけん 言の葉を
思ひ出づれば うべなれや
月雪花(つきゆきはな、雪月花)の 移り香に
浅く染まめや 我が袖に
ゆかしく残る 磯の春
その越し方の 慕はるる
おなじ心に ならひつつ
世に面白き 糸竹の
調べを友として 遊ばん

幾山検校=関名は冨栄一。生田流。1818~1890
京流手事物の作曲をした最後の作曲者といわれている。地歌・箏ともに一人で作った作品が多い。明治以降は栄福と名乗り、京都盲唖院発足時には顧問を務めた。代表曲は萩の露、影法師。

その他のア行の楽曲

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