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楽曲解説 -サ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

磯馴松(ソナレマツ)

 都山流の本曲、独奏と2部合奏曲。初代中尾都山(ナカオトザン)が1905年に作曲した。初期の作で5曲目にあたる。須磨の磯馴松を題材にしたもの。
 古の王朝時代から源平時代までの昔をそぞろ忍ばせる磯の老松だが、松は老いても葉は常緑を称え、幾星霜の歴史を秘めている。そんな今昔の思いを潮風とともに味わうような曲。

 磯馴松とは、「松風、村雨(マツカゼ、ムラサメ)」と在原行平(アリワラノユキヒラ)の物語で有名。中納言・行平はある時、天皇の勘気に触れ、須磨へ流罪となる。そこで、二人の美しい姉妹と出会い姉を松風、妹を村雨と呼び寵愛する。しかし、後に天皇の勘気も晴れ、赦免されて都へ帰る際には、一本の松(磯馴松)を植え、もう一本の松(衣掛松)に形見として烏帽子と狩衣、「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる 待つとし聞かば いま帰り来む」という短歌を残して、姉妹を置き去りにしてしまう、二人は行平の旧居に庵を結び尼となって偲び暮らした、といった悲哀のお話。この物語は、文学や芸術(浄瑠璃・歌舞伎・謡曲など)で幅広く題材に使われている。名詞としては、潮風に晒されたために傾いて生えた松を意味する。

その他のサ行の楽曲

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