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楽曲解説 -サ行-

 邦楽の様々な楽曲の由来や解説などを知り、より演奏を楽しむ為の考察です。

石橋(シャッキョウ)

 地歌筝曲、芝居物。三下りの大曲で、数人の作曲家がおり、歌舞伎事始によると三味線は杵屋喜三郎が作り、享保19年に瀧川(瀬川?)菊之丞が増補し、芳沢金七が節付けをしたといわれており、歌系団によれば、芳沢金七と芳村(若村?)籐四郎による調べだといわれ、、判然としたことは解らない。作詞は初世瀬川路考(菊之丞)。
 大阪系と京都系では多少異なり、例えば手事は大阪では五段返しといって獅子の髪洗いの所作を現し、京都では五段返しの合間に手を加え獅子の狂いの意となっている。また、それぞれで歌詞が抜けていたり、繰り返されて弾かれたりといった違いもあり、唄い方と曲の品位は大阪が優れ、手は京都が優れているといわれる。

われも迷うや さまざまに
四季折々の 戯れに
蝶よ胡蝶(こちょう)よ せめてしばしば 手にとまれ
見返れば 花の小陰に 見えつ隠れつ 羽を休め
姿やさしき 夏木立
心尽(づ)くしな この年月を
いつか思ひの 晴るるやと
心一つに 諦めて
よしや世の中 短夜(みぢかよ)に
夢(暗)はあやなし その移り香(気)を
憎て手折(たお)ろか 主なき花を
何のさらさら 恋は曲物(くせもの)
露 東雲(しののめ)の
草葉になびく 青柳の いとしほらしく
二つの獅子の 身を撫でて
頭(かしら)うなだれ 耳を伏せ
花に宿借(か)る 浮世の嵐
彼方へ誘ひ 此方(こなた)へ寄りつ
園(その)の胡蝶に 戯(たはむ)れ遊ぶ
己(おの)が友呼ぶ 獅子のこま
花に寄る蝶 連だちて 追い巡り
下(お)りつ 上りつ
傍(そば)へ 揚羽(あげは)の しほらしや
面白や 時しも今は 牡丹の花の 咲きや乱れて
散るわ 散るわ 散り来るわ
散るわ 散り来るわ 散れ散れ散れ
散れ 散れ 散りかかる様で
おいとしうて 寝られぬ
花見て戻ろ 花見て戻ろ 花には憂さをも打ち忘れ
人目忍べば 恨みはせまい
為に沈みし 恋の淵(ふち)
心からなる 身のうちを
やんれ それはそれは
まこと 憂(う)や辛(つら)や 思いまわせば昔なり
牡丹に戯れ 獅子の曲
げに石橋の 有様は 唱歌(しょうが)の花ふり
笙(しょう)ちゃく笛琴 箜篌(くご)
夕日の雲に 聞ゆべし
目前の奇特 新たなり
暫(しばら)く待せ給へや 影向(ようごう)の時節も
今幾ほどに世(夜)も尽(つ)きじ
獅子と螺鈿(らでん)の 舞楽の見ぎん
牡丹の花房(はなぶさ) 匂ひ満ちみち
大きんりきんの 獅子頭
打てや囃(はや)せや 牡丹芳(ぼたんぼう)
紅金(あかがね)のすみ 現れて
花に戯れ 枝に臥(ふ)し転(まろ)び
げにも上なき 獅子王の勢(いきおい)
なびかぬ草木も なきときなれや
万歳千秋と 舞ひ納め
万歳千秋と 舞ひ納め
獅子の座にこそなほりけれ

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